疾風ロンド
11月26日(土) 全国ロードショー
発売されるやいなや、わずか10日間で100万部超えを記録した小説「疾風ロンド」。江戸川乱歩賞や直木賞を受賞した日本を代表するミステリー作家・東野圭吾の小説は、『秘密』(’99)『容疑者Xの献身』(’08)『プラチナデータ』(’13)『天空の蜂』(’15)など数多く映画化されている。そんな中、本人をして「映像化はおそらく無理だろう」と言わしめた小説の、念願の映画化である。今作は、東野自身が趣味として足を運ぶ“スキー場”を舞台に、医科学研究所員が雪山に隠された危険な生物兵器を運動神経皆無の身体を駆使し七転八倒しながら捜索を繰り広げる、雪上ノンストップサスペンスになっている。
主人公の医科学研究所員・栗林を演じるのは、『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(’12)『テルマエ・ロマエ』(’12)『ふしぎな岬の物語』(’14)などで数々の映画賞を受賞し、その演技力に裏打ちされた硬軟多彩な表現力に定評のある阿部寛。今作では、研究所所長からの無茶苦茶な命令で、超危険な生物兵器を秘密裏に見つけなければならない研究員を演じている。そんな栗林の捜索をサポートするパトロール隊員・根津を演じるのは、関ジャニ∞の大倉忠義。隊員の正義感が強く思いやりのある真っ直ぐな内面を表現しつつ、スキーだけでなく人生初となるスノーモービルの運転にまで挑戦している。根津と共に捜索に協力するスノーボードクロス選手・千晶は、元AKB48大島優子が演じる。大島自身が9歳から続けているスノーボードの腕(足?)前を劇中でも存分に発揮しており、本番一発で監督に「完璧!」と言わしめた滑走は必見だ。その脇を固めるのは柄本明、ムロツヨシ、戸次重幸、麻生祐未、生瀬勝久など、一味も二味も作品に痕を残す個性的且つ豪華な俳優陣に加え、志尊淳、濱田龍臣、久保田紗友、望月歩、前田旺志郎など今後活躍が期待される若手俳優も勢揃いしている。
メガホンを取るのは、吉田照幸。サラリーマンの悲喜交々を題材にした一風変わった番組として注目を浴びた「サラリーマンNEO」(NHK/’04)や、台詞は流行語大賞に選ばれ番組終了が社会現象まで巻き起こした「あまちゃん」(NHK/’13)、第70回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門優秀賞を受賞した「洞窟おじさん」(NHK/’15)などの演出を手掛けた。映画監督としては『サラリーマンNEO劇場版(笑)』(’11)に続き2作目。演者の絶妙な“間”を切り取り、出演者の意見を吸収する柔軟な発想と感性で作り上げられる吉田ワールドは、東野圭吾原作のサスペンスにユーモアを加えている。脚本は、『相棒』シリーズを手掛けるハセベバクシンオーが監督との共同執筆。撮影は、『海猿』シリーズ(’04、’05、’10)、『プラチナデータ』(’13)の佐光朗がメイン撮影班を率い、『座頭市』(’03)をはじめとする北野武監督作品や、『真夏の方程式』(’13)などを手掛けた柳島克己が雪上ライディング撮影などを行う2班体制になっている。
脅迫犯の突然の死亡から始まり、突発的に湧き起った超危険生物兵器の捜索。唐突に巻き込まれた登場人物は、広大な舞台をさながら突風のように駆け抜ける。二転三転する物語の先に待ち受ける衝撃のラストとは!?映画史上かつてない“疾風怒涛ムービー”がここに誕生する!
医科学研究所から、違法生物兵器「K-55」が盗まれた。研究所所長の下に届く犯人からの脅迫メール。「人質は全国民。身代金の3億円を用意しろ」警察には頼めない・・・、しかも残された時間は4日間・・・。
そんな窮地に白羽の矢がたったのは、何故だか、しがない主任研究員。秘密裏に生物兵器を捜す命を受けるも、全く手掛かりがない・・・。そんな中、一本の電話が。≪犯人死亡!!≫まさかの事態に呆然とする一方で、刻々と迫りくる大惨事へのタイムリミット。生物兵器の行方も完全に不明になったと、途方に暮れていたその時、犯人の遺品から僅かな手がかりを掴むのだった。そこから浮かび上がったヒントは“日本最大級のスキー場“・・・。スキー初心者、何だかちょっと頼りない中年男・栗林和幸が今、日本の未来を担う!?
出演:阿部 寛 大倉忠義 大島優子 ムロツヨシ 堀内敬子 戸次重幸 濱田龍臣 志尊 淳 野間口 徹 麻生祐未 生瀬勝久 柄本 明
監督:吉田照幸
原作:「疾風ロンド」東野圭吾(実業之日本社刊)
脚本:ハセベバクシンオー 吉田照幸
製作:「疾風ロンド」製作委員会 配給:東映
©2016「疾風ロンド」製作委員会