ガール・オン・ザ・トレイン
ガール・オン・ザ・トレイン
11月18日(金)全国ロードショー
2015年、全く無名だった新人作家の全米デビュー作「ガール・オン・ザ・トレイン」が、ニューヨーク・タイムズのベストセラーで21週第1位、77週ランクインという驚異の記録を打ち立てた。さらに英国のサンデー・タイムズ・ベストセラーでも、30週第1位、66週連続ランクインという快挙を成し遂げる。現在、45ヵ国で出版され空前のベストセラーとなっており、日本でも「このミステリーがすごい! 2016年版海外編ベスト20」に選ばれる。つい先頃も、毎年公開されるオバマ大統領の夏の休暇の読書リストに入っていた、今最も話題のミステリー小説の待望の映画化が実現した。
 事件は、マンハッタン行きの通勤電車から始まる。主人公のレイチェルは、毎朝車窓から線路脇に建つ家の仲睦まじい夫婦を見ることを心の慰めにしていた。ところがある朝、いつもの車窓から妻の不倫現場を目撃、まもなく彼女は死体で発見される。彼女が消えた日、レイチェルは記憶を失くし、気が付けば頭に深い傷を負って倒れていた─。
 離婚の痛手から立ち直れず、恐ろしい運命に振り回されるレイチェルには、大ヒット作『プラダを着た悪魔』で絶賛
され、以来賞レースの常連となった演技派女優エミリー・ブラント。誰にも言えない悩みに向き合おうとした矢先、被害者になってしまったメガンには、革新的な映像で話題騒然の『ハードコア』で注目され、『荒野の七人』のリメイク版『マグニフィセント・セブン』にも出演、間違いなく次世代のスターとなるヘイリー・ベネット。メガンの知り合いで、レイチェルから夫を奪ったアナには、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で一気にスターダムを駆け上がったレベッカ・ファーガソン。3人の女たちそれぞれの愛や結婚、キャリアにまつわる揺れる心情をリアルに演じた。
 さらに、レイチェルの元夫のトムには『インランド・エンパイア』のジャスティン・セロー、メガンの夫スコットには『ワイルド・スピード』シリーズのルーク・エヴァンスが扮している。監督は、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』で数々の賞に輝いたテイト・テイラー。まるでだまし絵のように、見る角度によって全く違う姿を見せる人間の光と闇を描ききった。
 レイチェルの“空白の時間”のパズルが埋まっていくにつれて、事件に関わる人々の思わぬつながりと秘密があぶり出されていく。そしてたどり着く、未体験の衝撃のラストとは? 真相が明かされた時、予想外の真犯人の視点でもう一度最初から観直したくなる、至極のミステリーが誕生した。

愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。落ち込む彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦”だった。幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、“理想の妻”の不倫現場だった。翌日、レイチェルは夫婦の様子が気になり、確認するべく駅を降りる。しかし、彼らの家へ向かったところから記憶がなくなり、気が付けば自分の部屋で大けがをして倒れていた。まもなく“理想の妻”は、死体で発見される。
 なぜか周囲から疑惑の目を向けられるレイチェル。どうやら、あの日の“空白の時間”に原因があるらしい。レイチェルが記憶を取り戻そうとすると、関わる人々の思いがけない秘密が明かされていく──。

監督:テイト・テイラー『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン『クロエ』
出演:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット、ジャスティン・セロー、ルーク・エヴァンス
原作:ポーラ・ホーキンズ著「ガール・オン・ザ・トレイン」(講談社文庫刊)
©Universal Pictures