スティルウォーター
スティルウォーター
1月14日、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開
映画『スティルウォーター』は、第88回アカデミー賞®︎作品賞受賞『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー監督最新作。仏マルセイユを舞台に、殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すというサスペンス・スリラー。主演は、『オデッセイ』『ジェイソン・ボーン』のマット・デイモン。異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人の父親ビルを、泥臭くもリアルに体現し、海外メディアからは「最高の演技を披露した(NERDIST)」と絶賛された。デイモンは、リドリー・スコット最新作『最後の決闘裁判』の公開でも注目が集まる。娘アリソン役には、『リトル・ミス・サンシャイン』で映画ファンの心を掴んだアビゲイル・ブレスリン。『ゾンビランド:ダブルタップ』での好演も記憶に新しいが、本作では、留学中にガールフレンドを殺した罪で逮捕されるという難しい役柄を見事に演じた。

本作は、今年の第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、5分間のスタンディグオベーションを受けてマット・デイモンが感極まる場面もあった。デイモンは「心打つ美しい物語。これまで演じたどの役よりも素晴らしく、演じられて幸運だ」と語る。またマッカーシー監督は、「着想が生まれたのは10年ほど前で、地中海の暗黒小説に感化されていた。これらの小説は、事件を取り巻く人物の人生を描写し犯罪小説というジャンルを超えていた。同じことを、私の映画を通じてやりたかった」と明かした。『スポットライト』よりも前にアイデアが練られていたという本作。構想10年の時を経て、監督が本当に描きたかったものとは-。一つの事件を通して伝えたかったメッセージを、あなたはどう受け止めるかー!?今年度の賞レース期待の一本!

娘の無実を証明するため、異国の地(マルセイユ)で真犯人を探す父。
真実にたどり着いたその時、彼は苦渋の決断に迫られるー

米オクラホマ州スティルウォーターで暮らす失業中の石油掘削作業員ビルは、ドラッグとアルコール乱用で過酷な人生を送ってきた。彼は、過去の過ちを償うために疎遠になってしまった娘アリソンと再会するためマルセイユへ向かう。アリソンは、マルセイユに留学中、ガールフレンドのレナを殺害した罪で9年の刑に服していたが、無実を訴え続けているのだ。ある時、アリソンから潔白を証明する新たな手がかりを得たビルは、弁護士に再調査をするよう訴えるがまともに取り合ってもらえない。しかしビルは、娘の信頼を取り戻し父親として認めてもらうため、アリソンが真犯人だと信じるアキムという男を自らの手で探し出そうとする。ほどなくして言葉の壁、文化の違い、複雑な法制度につまずいてしまうが、シングルマザーのヴィルジニーとその娘マヤと出会い、彼らの協力を得ながらビルは異国の地で奮闘する。途方もない捜索を続ける彼は、思いがけずヴィルジニーとマヤと親しくなり新たな絆を築きはじめる。ビルにとってそれは、自分にはどうにもならないと思っていた運命からの解放につながる旅でもあったのだ。やがて、思わぬ形で事件の証拠をつかんだビルは、新たに見つけた人生を破壊してしまうのみならず、娘への償いのチャンスをも失うかもしれぬ苦渋の決断を迫られるのであるー


監督・脚本:トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
脚本:マーカス・ヒンチー、トーマス・ビデガン『預言者』『君と歩く世界』、ノエ・ドブレ『ディーパンの闘い』
撮影監督:高柳雅暢『荒野の誓い』『ファーナス/訣別の朝』
出演:マット・デイモン、アビゲイル・ブレスリン、カミーユ・コッタン、リル・シャウバウ、イディル・アズーリほか
2021年/アメリカ/カラー/デジタル/ビスタサイズ/英語・フランス語/原題:STILLWATER/映倫G/字幕翻訳:松浦美奈
配給:パルコ ユニバーサル映画

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